映画「今夜、ロマンス劇場で」
テレビや街頭で、「叶うのなーらーきーみのーとなーりでー」という歌がずっとずっと流れてるじゃないですか。
あの歌(シェネル「奇跡」)が主題歌になってる映画です。
あらすじ
映画監督を目指す健司は、「御転婆姫と三銃士」という壮大スペクタクルモノクロ映画
のヒロインである美雪に心を奪われ、彼女に会うために映画館 ロマンス劇場に通った。
ある日、落雷とともに美雪が実体となって健司の前に現れる。
しかし彼女はモノクロの姿であり、また、人のぬくもりに触れると消えてしまう。
そんな制約の中で、健司と美雪はたくさんの「色」を共有し、「遊び」をする生活を共にすることで恋に落ちていく。
キャスト
綾瀬はるか 美雪
坂口健太郎 牧野健司
本田翼 成瀬塔子
北村一輝 俊藤龍之介
中尾明慶 山中伸太郎
石橋杏奈 吉川天音
柄本明 本田正(ロマンス劇場のおっさん)
加藤剛 病室の老人
ロケ地
足利フラワーパーク(栃木県足利市)
樹齢130年以上の大スケールの大藤や冬の大規模なイルミネーションが灯ることで有名になってきている場所。時期によってはバラが充実していたりして綺麗な観光スポット。
距離が近づいたことが分かるいいシーンでしたね
足利東映プラザ(栃木県足利市2-2627)
「有楽館」という名称だった映画館が足利東映プラザになった。「劇場通り」と表示されたアーケードが残されている。
我が地元、栃木県で多く撮影されたようで嬉しい・・・
感想・好きなシーン
まず全体的に言えることは登場人物全員みんないい人!
みんな憎めない感じが物語を温かな雰囲気にしている。
美雪は残酷な事実と戦っているし
健司はもうほんと愚直でいいやつ
塔子はいくらでも恋を邪魔することができるはずなのに、邪魔するどころか応援してしまった
俊藤は爆発したのに健司に「男」を説いた
山中はライバルである健司の友人でありつづけた
吉川はサボり癖のあるクズかと思ったら、一人の老人の創作意欲を鼓舞した
映画館のおっさん(柄本明)の話し方
おっさんの話し方がとてもよかった
耳をすませばのしずくのお父さんみたいな喋り方で、朗らかな空気を作品にもたらしていたように感じる
塔子(本田翼)が健司(坂口健太郎)の手を握るシーン
健司が美雪とは共有できない温かみを塔子と感じるシーン。
塔子が健司の顔を見て手を放さないシーンが心に残っている
本田翼ってこんな色っぽかったっけ!?
っていうくらい美しかったし、官能的にさえ感じた。
虹のシーン
カラフルな虹を美雪と見た健司は、虹が二つ出たときは一緒に見ようと約束をした。
劇中にきっと虹が二つかかって2人で見るシーンがあるんだろうなーという伏線だと思われた。
ところが二つの虹がかかるも
見ない!!
え!見ないの?
そこ一緒に見るところじゃないの!?
約束は果たされなかった。
切なさを表現する演出なんでしょうね。
前半の美雪の天真爛漫ぶり
人様のことをしもべと呼んだり、徹夜して描いた健司のセットを上塗りしたり、
橋を歩かせたり(落ちることになった)、ドロップ投げつけたりと、そりゃ天真爛漫と言っても足りないくらいの振る舞いだった。
実は美雪は大きな悲哀を抱えているという事実との対比的描写だ。
むすび
最初からファンタジーに物事が進んだので、変に斜に構えずに鑑賞することができる作品だと思う。
物語の流れとしてはファンタジックすぎて予測不能だけど、ノリとしてはすごくベタに進む感じで、温かい映画だった。
また、映画館や映画がテーマになってたから、なんだかすごく映画を観たなーというきになりました。
そして、一番僕がこの映画を通して感じ、伝えたいことは
本田翼めちゃくちゃきれいになってない?