凛として時雨 6作目フルアルバム 「#5」
#4との共通項を探すのも面白いけど、むしろ全然新しいと感じるアルバムだった
TKを始めとするメンバーのソロ活動との繋がりを感じる曲もあるものの、純粋な「凛として時雨」という感じです
待ってました
各曲レビュー・感想
Ultra Overcorrection
イントロから爆発しています
重めの4つ打ちビートにギターとベースの怪しげなフレーズが乗る感じはi'mperfectのMONSTERで登場したリフレインを彷彿とさせる
(4つ打ちが始まるまでのところはナンバーガールのNUM-HEAVYMETALLICを思い出したの僕だけかな)
ギターソロのチョーキングがエグい!!
Chocolate Passion
MVが作成された曲でバレンタインデーに発売されたことがありがたく感じるのはこの曲のおかげ
「舐めあって」「接触」「絡まりあって」「刺激で固まらせて」「口内温度上昇」
めちゃくちゃ直球の官能的な歌詞だ
ぜったいチョコレートのCMタイアップないね
「 チョコレートパッショーン」の囁きが印象的
僕はまだチョコレートパッションがどんなパッションかわからないし感じ取れないけど、女子には「チョコレートパッショーン」の囁きがたまらないのかもしれない
チョコレートパッショーン
1回目の囁きの後の雰囲気がsadistic summerの雰囲気に似ててなんか心地いい
Tornado Minority
ギターソロの音圧絶対ヤバイことになってる!
3曲目にして何もかも圧倒的
途中「ラ・ラ・ランド」にちなんでるフレーズあるよね?
Who's WhoFO
「ふっふっふっふうっふー」
ベースのルート音やギターのバッキングやドラムのタム回しが温かい
サビが壮大だし、高音ボイスで包まれていく感じがとても心地いい曲。
こういうサビってソロではあったけどバンドの方ではあまりなかった気がする
ラストのビート感がある「ふっふっふっふうっふー」に入る頃にはリスナーはもう陶酔してるよ
EneMe
この曲かっこよすぎません?
トレイラームービーでは、ほとんどシャウトだったから全部シャウトで構成された気が違った曲なのかなと思ったけどそんなことはなかったw
めちゃくちゃ「凛として時雨」だったしめちゃくちゃかっこいい。
かっこいい要素や構成を詰め込みまくっててずるいよ
アルバム全体を聴きこんでいく上で最初に魅力が伝わる曲なんじゃないかと思う
ten to ten
突然オンオフが切り替わる
笑顔で喋ってた人が急に真顔で喋るときみたいな迫力
思いムードの中でタムだけを鳴らすと緊張感が生まれるんだと勉強になりました
Serial Number Of Turbo
全体的にとてもお上品
ギターのアコースティックな響きがきれいに溶け込んでいる
ソロのキャリアがこの曲の美しさに繋がってるという感じ
歌詞としてはとてつもなさそうな苦悩が吐き出されているようだ
美しい楽曲に乗せられるとなんだか切ないですね
DIE meets HARD
下北沢ダイハードというドラマのタイアップ曲でシングルカットで発表された曲。
MVにずいぶんファンキーな要素が散りばめられていて、ある意味衝撃的な映像だった
「もしも凛として時雨がドラマに曲を提供したら」っていう曲。(したんだけどね!)
High Energy Vacuum
鋭いハイエナジーカッティングで始まる曲
「今日の僕は天才?変態?教えてよ」
両方だろ!!
クライマックスの絶叫は圧巻ですね
#5
ギターの音色がすごくクリーンでディレイが美しく響く曲
TKのハミングと相まって吸い込まれそうになります
特筆すべきは、ブレイクダウンからのピエール中野のインプロ的ドラムプレイ!
ありそうでなかった感
時雨のラストナンバーは何かがあると思っていたらやっぱりあった感
これまでのアルバムのラストナンバーとは全く違って、目まぐるしいギターフレーズが響いた後に余韻なく突然に曲が終わる。終わってしまう。
むすび
あたりまえだけど、凛として時雨はやっぱりTKと345とピエール中野じゃないといけないんだと確信させられるアルバムでした
前のフルアルバムを聴いていたときには、これを越える作品なんて今後出るのかななんてこざかしいこと思ってたけど見当違いだった
越えるも何も今までのキャリアを組み込んだ今の凛として時雨を感じることができる作品でした
そしてこのアルバムを聴いて頭の中の大部分を支配しているのは、
ふっふっふっふうっふー♪